あがつま語★辞書 【ま〜も】

【ま】
まあず=まったく ・「おめえにゃあ まあず 困ったもんだ」
まあた[変]=真綿(まわた)
まあちょい[変]=先(まあ)ちょいと=とりあえず もうちょっと
まあなんだいねえ[変]=適当な言葉が見つからない場合に、言葉や話題の切替しに使用する ・ま何だ→まあなんだいねえ「まあなんだいねえ こう言っちゃあなんだけど」
まあみてやっとかい[変]=間をみてやっておきます=機会を判断して実行しておきますよ ・「すぐには できねえが まあみてやっとかい」
まある[変]=回(まわ)る ・「目が まある」
まい[変]=前(まえ) ・「まいんち(前の家)」
まいかけ[多]=前掛=エプロン
まいだま[変]=繭玉(まゆだま)
まいばし[変]=前橋(まえばし)市
まいんち[変]=毎日(まいにち) ・まいにち→まいんち「まいんち学校へ行った」
まかす[多]=負かす=負けさせる、値引きさせる ・「うんと まかして買ってきた」
まがねえ[変]=間(ま)がない=暇がない、時間がない ・「そんなん やってる まがねえ」
まきっちらす[強]=撒き散らす
まくまる[変]=丸(まる)まる
まける=容器の中の水などを撒いて空にする ・「転んで桶の水をぶんまける」
まごまごする[多]=ぐずぐずする、うろたえる ・「まごまごしてたら 置いてかれた」
まざる[多]=交ざる=一緒に交じる、仲間になる ・「俺も まぜてくんない」
まし[多]=優=どちらかというと優っていること ・「ちったあ ましな暮らしが してえ」
まじい[変]=不味(まず)い=味が悪い、下手、具合が悪い、醜い
まだらっけえ[変]=間怠(まだる)っこい=じれったい
まちば[多]=町場=町の中、市街地 ・「まちばのてえは 贅沢だ」
まちげえる[変]=間違(まちが)える
まっかっか[変]=真っ赤(まっか)
まっさか[強]=まさか=まさしく、偽りなく、本当に ・「まっさか すげえ御殿だ」と肯定形で強調する
まっちろけ[変]=真っ白(まっしろ)
まっつぁお[多]=真っ青(まっさお)
まっつぐ[変]=真っ直ぐ(まっすぐ)=直線的に ・「まっつぐ歩く」
まっと[多]=もう少し多く、さらに、もっと ・「まっと多く もらいてえ」
まっとう[多]=真っ当=まともな、ちゃんとした ・「まっと まっとうな人間になれ」
まともいとるな[変]=真面(まとも)にとるな ・「たあことだあ まともいとるな」
まま[多]=土手=傾斜地
まみげ[多]=眉毛 ・「まみげを 間違って剃っちまった」
まめ[多]=忠実、真目=まじめ、几帳面 ・「ヤツは まめに手紙くれらい」
まるたんぼう[多]=丸太ん棒=丸太の棒
まるめっこむ[強]=丸め込む=思い通りにまき込む
まんま[多]=飯 ・「おまんま 食いてえ」

【み】
みしてもろう[変]=見(み)せてもらう ・「宝物を みしてもろうべえ」
みしみる[変]=身にしみる=きちんとする ・「まっと みしみて働け」
みせっこ[多]=見せっこ=見せ合うこと ・「通信簿を みせっこする」
みぞおち[多]=胸の中央部 ・鳩尾(みずおち)の変化語
みそっかす[多]=味噌っ滓=一人前と認めてもらえない子供 ・「みそっかすでよけりゃあ かててやらい」
みそづけまんじゅ=味噌付け饅頭=上州名物の焼き饅頭 ・「ミソをつける」は縁起が悪いので「焼きまんじゅう」と呼ぶ人が多い。
みだくれる[変]=乱(みだ)れる
みてくれ[多]=見て呉=見かけ ・「町場のてえは みてくれが 良いだけだ」
みちっくさ[変]=道草(みちくさ)=道草を食うの略語=寄り道をする
みちっぱた[変]=道端(みちばた)=道のほとり ・「みちっぱたに つっ立ってるな」
みちびしん[変]=道普請(みちぶしん)=道路整備などの共同作業
みちょう[変]=みたい=類似だ、そのように推測する ・「鳥みちょうだ」
みっける[変]=見(み)つける=「めっける」と同じ。 ・「いい嫁御みっけた」
みっちら[変]=みっちり=厳しく、十分に ・「先生に みっちら 怒らいた」
みっともねえ[変]=みっともない=世間体が悪い
みづれえ[変]=見辛(みづら)い=見えにくい
みてらんねえ[変]=見ていられない ・「あんまり へたっカスで みてらんねえ」
みどおし[多]=見通し=見続けること ・「お昼っからテレビを みどおしだ」
みなくもいい[略]=見なくてもいい ・「そんなにいやなら 親の面倒 みなくもいい」
みば[多]=見場=みかけ、外観 ・「こんな仕事じゃ みばが悪い」
みみったぶ[強]=耳朶(みみたぶ)=(耳の)ピアスの穴を開けるところ
みみっちい[多]=ケチくさい
みやさんね[変]=見られたものではない=見るに堪えない ・「あんまり弱くって みやさんね」
みらいる[変]=見(み)られる ・「今夜は流れ星が みらいる」「子供の未来が みらいる」

【む】
むぐす=擽(くすぐ)る ・「腋の下を コチョコチョと むぐした」「足の裏が むぐってえ」
むぐら[多]=もぐら
〜むけえ[変]=〜向(む)かい ・「斜(はす)向けえ」「筋(すじ)向けえ」「辻(つじ)向けえ」
むこっ〜[変]=向(む)こう ・「むこっ側(かわ)」「むこっ岸」
〜むし=ですよね ・語尾につけて同意を強調する「そうだむし」
むしっけえす[変]=蒸し返す(むしかえす)=同じことを繰り返す
むちゅうけえって[変]=夢中かえって=我を忘れるほど熱中して ・「学校から帰って来たと思ったら  むちゅうけえって漫画べえ読んでる」
むる[変]=漏(も)る ・「雨が むる」

【め】
めえ[変]=前(まえ) ・「めえんち(前の家)」「朝飯めえ」「めえど(毎度)ありがとう」
めえる[変]=見(み)える ・「これ めえる?」「いいや めえねえ」
めかご=ものもらい=目のできもの ・「目に ものもらいができた」
めぐり[多]=巡り=回り
けんとう[多]=目検討=測ったりせず目で見て大体の方向や程度を決めること
めしっつぶ[強]=飯粒(めしつぶ)=ごはんつぶ ・「糊がねえから めしっつぶで くっつけとけ」
めた[多]=むやみやたらに ・「めた クジで当たった」「宝くじは めったに当たらねえ」
めちゃ[多]=滅茶=無謀に ・「ヤツは弱いのに めちゃ かかってくる」
めっけ[略]=子供が鬼ごっこの時「見つけた」の略語で使う=「みっけ」でも通用する
めっける[多]=目っける=見付(みつける) ・「財布が めっかった」
めっちゃくちゃ[変]=滅茶苦茶(めちゃくちゃ)=どうにもならないほど悪い状態 ・「パチンコで めっちゃくちゃに負けた」「もう めっちゃくっちゃだ」
めめず[変]=ミミズ
めんたま[変]=目の玉(めのたま)=目玉
めんどっくせえ[変]=面倒臭(めんどうくさ)い
めんどっちい=「めんどっくせえ」と同じ
めんめ=うどん

【も】
もうぞう=急いで、慌てて ・「遅れそうなんで もうぞう飛び出してった」
もうちょい=「まあちょい」と同じ
もしき[変]=燃す木=薪 ・「ストーブ当番は もしきを一束持って来い」
もしっつけ[変]=燃しつける物=火を焚きつける紙等 ・「杉っ葉を もしっつけにすべえ」
もちゃげる[多]=持ち上げる ・「重てえもん(物)を もちゃげる」
もちゃあるく[変]=持ち歩く ・「小刀なんぞ もちゃあるいちゃなんねえ」
もってえねえ[変]=勿体(もったい)ない=惜しい感じである ・資源の有効活用の意識が高く「捨てちゃあ もってえねえ」など多用する。
もとっこ[多]=元っこ=元手のまま
もれえゆ[変]=貰湯(もらいゆ)=人の家のお風呂に入れてもらう
〜もんで[変]=〜もので=ものです(そういう訳ですから) ・「寝坊しちゃったもんで」