嵩山

ふるさとのシンボル嵩山(たけやま)

 中之条町の人が、旅先からふるさとに帰ってきたと実感するとき、それは車窓からこの嵩山の雄姿を目にしたときです。山すその親都神社より、子供の足でも1時間足らずで山頂まで登れることから、地元の小学校の遠足で、また、5月5日の子供の日に行なわれる「嵩山まつり」で、町内外の人から、格好のハイキングコースとして親しまれています。
 また、「嵩山まつり」が子供の日に実施されるということから、中腹の男岩と呼ばれる奇岩から、山すそまで300メートルのワイヤーが張られて、100匹余りもの鯉のぼりが青空を背景に泳ぎます。子供が成長したことへの感謝を込めて、各家庭から町役場へ鯉のぼりが集められます。嵩山で多くの人に眺めてもらい・・・鯉のぼりは、その寿命をまっとうすることになります。もちろん、この企画の歴史はそう古くはありませんが、環境にも人の心の中にも、定着しています。
 また、この地区には「青年団」が活躍しています。中之条町で青年団組織が残っているのはここだけになりました。嵩山まつりのときは山頂付近で飲み物を販売し、ハイカーに喜ばれています。
嵩山の歴史
 嵩山はその昔、信仰の象徴的な山だったとも言われています。修験の修行が行なわれていたかもしれません。
 室町時代の中期には、子持村の白井城の支城として山城が嵩山に開かれました。その後、吾妻町の岩櫃城の支城として重要視されました。戦国時代1965年、戦火に散った城虎丸(じょうこまる)という名の城主が18歳の若武者であったことから、城虎丸ファンクラブがあるとも聞きます。
 この、嵩山城落城の140年後(江戸時代)には、この山中に、石仏坂東三十三観音が建立されました。その後、西国、秩父を模した観音像(石仏)が建立され嵩山百観音となりました。
ソバ打ち体験が人気 たけやま館
 現在は、この嵩山のふもとに「ふるさと公園」として「たけやま館」が建設されました。登山道も整備され、より親しまれる環境となっています。
 特に、「たけやま館」でのソバ打ち体験は人気があります。100%そば粉のソバ打ちを体験できます。指導してもらえるので、誰でも美味しいそばを作ることができます。4人前で2500円の格安料金で、グループ、家族、団体での利用をお勧めします。予約は必要ですが、ぜひ中之条にお出での際は足を伸ばしてみてください。
 休館日は毎週水曜日、水曜日が休日祭日の場合は,その翌日が休館。開館午前9時、閉館は4月から10月が午後6時、11月から3月は午後5時。たけやま館の電話は 0279−75−7280。JR吾妻線中之条駅より車で10分程度です。

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